この度、いしやまクリニックを継承開院させていただくこととなりました。
滋賀県には大学生の頃からのご縁でして、大学時代は瀬田川で毎日練習に励んでいたこともあり、石山の地は特に馴染み深いものがあります。
総人口の減少が注目される中で、昨今のストレス社会を反映するように、心療内科・精神科外来を受診される患者数は年々増加傾向にあるといわれています。
そのような中で滋賀県下の精神科・心療内科医療に関してですが、滋賀県の人口当たりの精神科病床数は全国でも特に少ないです。言い換えますと、入院治療のためのベッド数が他の都道府県よりもかなり少ないということです。国の方針としては病床数削減に動いていますので、もともとそれに沿った形であるとは言えますが、そのぶん入院によらない治療(外来による治療)や医療資源の重要性が高くなるということかと思います。
しかし、滋賀県の人口当たりの診療所数(心療内科・精神科)も全国平均より少ないのが現状です。私自身、滋賀県下の様々な病院(滋賀医科大学医学部附属病院、琵琶湖病院、瀬田川病院、長浜赤十字病院、滋賀里病院)で勤務させていただいた中で、外来を含めた地域医療の重要性を常に感じておりました。
そのようなニーズに応えるために、また同時に地域に根ざした数少ない診療所の閉院を防ぐため、今回、継承開院させていただくこととなりました。
開院に至るまでにご支援いただきました関係者の方々にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
また、引き続き当院で治療を受けられる患者様には、不慣れなことも多い中でご迷惑を多々おかけするかもしれませんが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
新しく当院を受診される患者様には、よりよい生活の実現のために医療での支援をさせていただければと存じます。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
平成30年4月吉日
院長 鈴木 朋久